ナポレオン 3 転落篇 pdf無料ダウンロード
ナポレオン 3 転落篇
によって 佐藤 賢一
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内容紹介 またたく間にヨーロッパの頂点へ上り詰めた男の栄光と凋落。稀代の英雄の一代記、ここに完結!諸国との戦争に破竹の勢いで勝利し続け、ヨーロッパをほぼ手中に収めたナポレオン。オーストリア皇女と再婚して跡継ぎにも恵まれ、絶頂期を迎えるが、酷寒の地・ロシアへの遠征に失敗し、対フランス同盟軍に追い詰められてゆく。1814年、ついに退位を余儀なくされ、地中海に浮かぶエルバ島への追放が決まるが――。「まだ私は終わりではない」。再起を懸け、男は最後の戦いに挑む!【著者略歴】佐藤賢一(さとう・けんいち)1968年山形県鶴岡市生まれ。山形大学教育学部卒業後、東北大学大学院文学研究科で西洋史学を専攻。93年『ジャガーになった男』で第6回小説すばる新人賞を受賞。99年『王妃の離婚』で第121回直木賞を受賞。2014年『小説フランス革命』で第68回毎日出版文化賞特別賞を受賞。『ハンニバル戦争』『遺訓』『テンプル騎士団』など著書多数。 内容（「BOOK」データベースより） 諸国との戦争に破竹の勢いで勝利し続け、ヨーロッパをほぼ手に入れたナポレオン。オーストリア皇女と再婚して跡継ぎにも恵まれ、絶頂期を迎えるが、酷寒の地・ロシアへの遠征に失敗し、対フランス同盟軍に追い詰められてゆく。1814年、ついに退位を余儀なくされ、地中海に浮かぶエルバ島への追放が決まるが―。「まだ私は終わりではない」。再起を懸け、男は最後の戦いに挑む!英雄小説の決定版!最終巻「転落篇」。 商品の説明をすべて表示する
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本巻はティルジット条約からセントヘレナ、そして遺体がパリに帰るまでが描かれる。自分に子供を作れることが分かると「王家の腹」 を妃に迎え我が子に帝位を継がせることのみを考えるようになり、歯車は狂い転落がはじまる。通常の歴史ではこの時期のナポレオンは批判の対象であるが、著者の見る目は少し異なる。本書を小説として書いた理由もここにあるのだろう。「それは痛快きわまりない人生だった」。政治家としては失格でも、一個の男子としては合格だったというところか。「ジョゼフィーヌと離婚などしなければ、こんなことにはならなかった。マリー・ルイーズと結婚しなければ、もっと働くことができた。ローマ王が生まれなければ、物事を寄り切ることができた。あいつは離婚と再婚で人生を狂わせたのだと、ひとはいうかもしれない。ナポレオン自身そう思うことがあるが、だからといって何の後悔もない……どれだけ奪われても、自分は幸せだと思えたのだ……妻子に会いたいと、その一心になっている自分をも、ナポレオンは期せずして発見した」。「連中は私を裏切りました、ええ、全員です」。人の心は移ろい易い。諸外国はもとよりフランス国民も将軍たちも側近もナポレオンが斜陽になるや見捨てた。しかし彼らはナポレオンがセントヘレナに流された後どうなったか。フランスの政体は二転三転し、裏切り者のタレイランもフーシェも失脚した。ナポレオンは死後20年を経てフランスに英雄として迎えられた。他人の評価を気にせず自らの信念に忠実に生き抜いた人間のみが得られる栄誉であろう。
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