言葉一つで、人は変わる (詩想社新書)

2016年の本。著者はプロ野球の元・監督。曰く・・・すべての始まりは感じる力。人の最大の罪は鈍感であること。人が成長していくにあたって、もっとも必要なのは感性、感じる力である。仲間たちと一つの成果を挙げ、全員で喜び合うとき、利己的な目標達成がなんとも小さく見えてくるもの。そういう経験をしてきた個々が集まった組織が本当に強いチームとなっていく。相手のことを思っての厳しい発言は、必ず心に届く。根拠をもって常に行動する人間は、考えない人間よりはるかに成長していく。ミスをして恥ずかしい、という思いの根底にあるのは強烈なプロ意識。高いレベルを目指した、現状で満足することのない飽くなき向上心こそがプロ意識である。細かいことを感じないやつは、大きなことは絶対にできない。何かを「感じた」とき、人は「考える」もの。感じなければ考えることもない。成長したいなら感性を磨くべき。固定観念は悪である。教えないコーチが名コーチ。コーチは技術を教えるというよりも、まずは選手たちの問題意識が高まるように導くことが大切。プロとして専門家になりなさい、という言葉にプライドや知識欲が刺激されないような選手ではだめ。明確な考えを持ったリーダーは、必ず、違う考えの人間とぶつかるもの。「人の悪口を言わないような人間は信用できない」とすら考えている。悪口とは自分なりの視点や考えがあるから出る。みたいな話。